舞台探訪総研 聖地巡礼ブログ

アニメ・マンガ等で登場する背景のモデルとなった舞台を紹介します。

旧豊郷小学校の酬徳記念館の中に書庫があるのをご存知ですか?

実は酬徳記念館のカウンターの奥には3階建の書庫があるということは知っていましたか?
 
けいおん!!第9話「期末試験!」より


時代を感じさせる古い鍵を受け取り中に入ってみました。
【1階部分】
1階には、法学、経済学、医学などの専門書に加え、伝記・童話などの本も並べられていました。


皇国民読本。どのようなことが記されてあったのでしょうか。。

【2階部分】

階段を上がると外から光が差し込んでいたので、真っ暗な1階とは対照的に少し明るいフロアでした。

ここから見える風景はちょうど、第16話「先輩!」で登場した下のカットを上から見下ろすようなところになります。
 


こちらは何の本なんでしょうね。

昭和17年に発行されたもののようです。このフロアは他の書籍もこの年代前後のものが多く収容されていました。

ここから3階へ・・・
【3階部分】
3階も2階と同じような感じです。こちらの方が若干古いものが多かったでしょうか。古いものは明治30年代のものまで。1階と2,3階で大きく違うのはハードカバーの書籍が上階にはほとんど置いてなかったことですね。



写真では少ししかわかりませんが、戦前の書物や新聞がたくさん眠っていました。長い間手つかずのような感じがあり、もしかするとここにしか残されていない貴重な書籍があるのかもしれません。大学時代に落ち着いてこの書庫の本を読む機会があればきっと通っていたと思います。戦前の憲法・その他法律、当時の日本の経済学など非常に面白そうなものが読めると思いましたので。
そして不思議に思うことがひとつ。当時の日本の教育制度はわかりませんが、ここに置いてある書物のほとんどが大学生以上の者が読むような内容の本です。これが小学校の生徒が読んでいたものとは到底思えないのですが、なぜこのような小難しい本がこんなところに保管されていたのでしょうか?当時を知っている方がいたら話を伺ってみたいものです。

撮影日:2011年3月5日