ラノベ原作『あしたはれたら死のう』舞台探訪（聖地巡礼）@帯広・音更・旭川

あしたはれたら死のう舞台探訪（聖地巡礼）@北海道帯広市、音更町、旭川市

作者: 太田紫織
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2016/12/01
メディア: 文庫
この商品を含むブログ (4件) を見る

旭川が舞台となった「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の作者・太田紫織さんの作品です。札幌出身の方なんですね。
作中にも登場した書店に置かれた色紙に「初めて帯広に来た時に見た青空をずっと書きたいと思っていました。」とあるように（下記参照）、
この作品は帯広を主舞台として描かれた作品です。
高く透き通るような帯広の青空は十勝晴れと言われていて、特に冬期間の晴天率は9割を超えるほどよく晴れるんです。

さて、今回は作中登場した釧路を除いた舞台を順に紹介していきます。釧路のモデルとなった場所はマップに記してありますのでそちらを参照してください。

【JR帯広駅北口】

p149で登場した帯広駅北口の温度計。
「・・・帯広駅前の温度計が表示限界の四十度を越えてしまい・・・」の部分の話ですが、
2015年8月5日に実際にあった話で、本当にメーターがカンストしていました。
北海道も温暖化の影響でどんどん気温は上がって冬に雪でなく雨が降るなんてことも当たり前になってきました。

【長崎屋帯広店】

長野屋として作中で何度も登場した駅前の商業ビルです。p103、p178他。

＋数百円でメニューがデカ盛りになるレストランとはベビーフェイスプラネッツ長崎屋帯広店で（写真左）、
二階のゲームセンター前のクレープはフードコートにあるHappy Crepesです（写真右）。
ベビフェでは遠子と千晶がパフェを、クレープ屋で遠子・シロ・月貴香の三人がクレープを食べていました。

また、大きな書店は四階の喜久屋書店ですが、原作者のサイン色紙がありました。

【山六かじのビル（カラオケまねきねこ）】

p178、p234。バス停の前の猫のマークのカラオケ店が入る古いビル。
遠子が友人とカラオケに行ったり、石川会長と面会したりした場所。

【インデアン】

遠子と母の会話で登場したインデアンカレー。
店ごとに微妙に味やルーの量が違ったりするのですが、おすすめはこのまちなか店です。

【十勝トテッポ工房】

作中p154では中田さんと待合せたチーズケーキの美味しいお店として紹介されています。
帯広の人気カフェ。開放感のあるおしゃれな店内に、ドリンクバーが500円で楽しめるが嬉しい。
美味しいメニューはたくさんありますが、わたしのおすすめは「てんさいプリン」。

【北海道ホテル】

ｐ161で石川さんと待合せた帯広市内のシティホテルです。
最近は客室のリニューアルや温泉の脱衣所の改装などで新しくなりさらに人気のホテルとなっています。

【イオン帯広店】

p158。中田さんの勤務先という設定で登場した「北海道ホテル近くの大型スーパー」のモデルはイオンでした。

【グリーンパーク】

p254。世界一長いベンチとしてギネス認定されたこともある公園。
エゾリスも見ることができる自然あふれる市民の憩いの場です。
障害物もない広い芝生では紙飛行機の大会も開催されます。

【おびひろ動物園】

年間パス購入して時間のあるときに訪れている場所ですが、残念ながら冬期間は休館中。
作中p74の通りトラとアメリカバイソンも飼育されています。
※写真はフラミンゴとシロクマ。

【フクハラ西18条店・ツルハドラッグ西18条店】

p118。宇津瀬君のお母さんが立ち寄った場所。
駅前のスーパーはフクハラ西18条店、ドラッグストアは隣接するツルハドラッグ西18条店。
ATMは北海道銀行と帯広信金があるようですので、どちらかの金融機関を使っているのでしょうか。

【JR柏林台駅】

p68。この駅の南側に団地があり、そこに宇津瀬君のアパートがある設定です。
団地エリアはマップの方を参照してください。

【十勝川インフォメーションセンター】

p6。冒頭で登場した十勝川について学習できる施設。写真は十勝大橋から撮影。
三階に展望室がありますが、撮影当日は定休日（月曜日）だったので入館できず。
次は三階の展望室から十勝大橋を望んでみたいです。

後日撮影してきました。

【十勝大橋】

p38。アニメ銀の匙でも登場した十勝大橋。毎年夏になると全国的にも有名な勝毎花火大会が開催される場所です。

「近くにど派手なガソリンスタンドとかちまいの青い看板が見える。」とありますが、モダ石油と皆川ビル屋上の看板でした。

宇津瀬君と遠子が飛び降りたであろう橋の中心部付近です。
十勝川は2016年8月の4度に渡る台風の接近・直撃により作中同様濁流が流れ、一部河川では決壊・氾濫するなどして
甚大な被害をもたらしました。作物の収穫時期での農業王国十勝での水害は本当に死活問題でした。
札幌と帯広をつなぐ日勝峠は橋の崩落や土砂崩れにより今も通行止めが続いています。

p38「斜張橋はまっすぐ前から見ると…まっすぐ空に伸びた白い塔のようだ」との描写のあるシーン。
本当に真っ直ぐそびえ立つ一本の塔に見えます。