第2回札幌ビエンナーレ・プレ企画2011「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」に行ってきた
第2回札幌ビエンナーレ・プレ企画2011「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」というのは、
札幌芸術の森で10月29日(土)〜11月23日(水・祝)に開催される日本のサブカルチャーに焦点を当てた美術展。
同人にもスポットが当たっており、二次創作活動やコスプレにまつわる作品も展示されています。
以下、公式HPから挨拶文抜粋
アマチュア同人やコミケなどに代表される二次創作文化や、札幌から生まれた初音ミクに代表される「ファノン」(ファンやユーザーによって生成されるコンテンツやその活動)。日本という小さな島国で生まれ、熟成された様々なカルチャーシーンは、多様なソーシャルメディアの登場によって「表現する個人」の活動や、「匿名の作家性」を促進させています。そこではビジュアルイメージ、音楽、映像表現などの革新が日々展開され、世界中の若者さえも魅了しはじめています。本展は札幌ビエンナーレ・プレ企画のメインテーマである「アートから出て、アートに出よ。」を軸として、現代アートの周辺状況に目を向け、「日本のサブカルチャー」とそこから生み出される「ファノン」の一端を皆さんに提示します。
今回はこれから美術展の一部を紹介をしていきたいと思います。というのもサブカルチャーに関わる者として皆さんにも是非一度足を運んでもらいたいからです。作品の詳細に関しては現地で確認ください。
撮影自由(近未来メイドカフェ除く)ということで写真付き、というか写真中心にいきます。
10月29日は初日ということで17時からオープニングレセプションというものがありまして、本日はこれに参加してきました。
思ったよりも人がいなかったのですが、その分間近でアーティストと接することが出来たのは良い経験となりました。
私は今回初めて芸術の森美術館に訪れたのですが、司会の方に「初めて訪れた感想」、「美術展を知ったきっかけ」、「お住まいの地域」を
会場の全員の前でマイクで喋らされたのも良い思い出ですw
最初に実行委員会の方から挨拶があった後には、なんと上田札幌市長からの挨拶もあり、札幌市としてもこのような分野にも力を入れているのかな改めて感じましたね。
参加アーティストの紹介が終わると次は展示コーナーへ。
最初に目にするのはこちらのアニメーション「ハッピーエンドの道」。じっくりとは見れてないので次はゆっくり見たいですね。
次はくつした企画「うそとわたしたち」がお出迎え。
青山裕企写真展。これはたまらん!
カスタムバイク。普段意識してませんが、これもサブカルチャーというカテゴライズなのですね。
そして、表象としてのサブカルチャーゾーン。ここが私たちにとって最も馴染みの深いところかと思います。
初音ミクとシールド(防御)。初音ミクが私たちに与え続けてきた影響について述べられています。
今では楽器を弾けなくとも作曲して発表できる時代になりましたね。
ルンバ530たん。これは擬人化作品で、この可愛い子は男の娘という設定らしい。
顔文字によるコミュニケーション文化についての作品。
札幌市営地下鉄路線擬人化漫画誌「さとほろ」。
コスプレ文化について。
そしてここまで見たところで、パフォーマンスゾーンに。本日限りの3グループによるダンスパフォーマンスを堪能。北海道ダンサーズも見れて満足です。
残り2グループはプロですね。非常に大胆な振付に終始圧倒され、完成度の高い洗練された表現に感動しました。
最前列に座っていましたが、視覚と聴覚だけでなくダンサーからの甘い香水の香りという嗅覚に訴えかけるなど良い演出してくれますね。
ダンス終了後の挨拶。ちなみに北海道ダンサーズは「ハッピーシンセサイザ」「やらないか」「みっくみくにしてやんよ」の3曲を踊り、
3曲目のみっくみくにしてやんよは他のグループも加わり迫力がありましたね。
このゾーンには近未来メイドカフェもあり、可愛らしい店員さんにお出迎えしてもらえます。店長のうさぎさんが可愛いです。
写真は有料(1枚800円)なので掲載は控えます。上田札幌市長が800円払ってメイドさんと記念撮影してたのを見れたのは良かったw
17時までなら食事も出来るようですので、次行ったときには珈琲でも頼んでまったりしてみたいですね。
痛車。私も自転車を痛くしてみたい!アーティストの方とお話して製作方法を聴いてきたので何とか自力でハードルを越えてみたいですね。
ここまで紹介した作品は一部で、この他にも多くの作品が展示されています。実際にその目で見て感じ取ってもらえればなと思います。
この後、アーティストの方との立食パーティが開かれたのち解散となりました。
札幌にいると実感するのですが、だんだんとサブカルチャーに対する扱いが変化してきています。そして今回はそれをより肌で感じることのできる機会。
クリプトンフューチャーによる初音ミクの大ヒットから少しずつ歯車が動き始め、雪まつりで初音ミクのステージがあったり、TOYAKOマンガ・アニメフェスタが開催されたり
これまで以上に大きなイベントが開催されるようになり、昨年からは札幌CGM都市宣言(Ustream)などの動きも見られ始めています。
サブカルチャーに関して北海道で何が起こりどこに向かおうとしているのか?今後とも楽しみにしながら注視していきたいと思います。
取材日:2011年10月29日