舞台探訪総研 聖地巡礼ブログ

アニメ・マンガ等で登場する背景のモデルとなった舞台を紹介します。

マンタビモニターツアーに参加してきた−札幌のマンガ舞台を旅しよう!−

平成23年度地域力活用新事業∞全国展開プロジェクトと銘打って始められようとする札幌聖地巡礼ツアー企画。
札幌商工会議所主催で企画されたこの企画は果たしてどんなものなのか?それを確かめに行くためモニターツアーに参加しました。


この事業について公式HP「札幌まんがWEB」では次のように書いています(HPより抜粋)

札幌市は、国内外で活躍するマンガ家を多数輩出すると同時に、さまざまなマンガの舞台として描かれてきました。多くの読者が、マンガを通して、気づかないうちに札幌のまちに触れてきた、ともいえるでしょう。
このことは、札幌が持っている非常に重要な「地域資源」であり、札幌とマンガを有機的に結びつけ、観光を中心とした産業の振興に広く役立てることが本事業の大きな目的です。
魅力的な地域資源を掘り起こす新たな方法として、高い評価を得ているマンガ作品等のコンテンツを活用し、新たな観光ルートの創設、さまざまな形での情報発信、継続的なファン層醸成などを行い、観光振興を図ることをめざします。

公式HPでは日経新聞の記事も読めますのでそちらも参照。


今回のモニターツアー内容はざっくり次の通り。

13:00〜
 ●「マンタビ」の紹介
 ●マンガ「義男の空」を発行する、(有)エアーダイブ代表取締役田中宏明氏インタビュー(北海道大学大学院 岡本氏との対談)



13:30〜 
 ●モニターツアー開始
 JR札幌駅南口→テレビ塔→4丁目プラザ/狸小路/すすきの/札幌市電(※車中から見学)→幌平橋→HTB(※車中から見学)

16:00
 ●解散


【JR札幌駅】


アーバスに乗り込み最初に向かった先は札駅南口。北海道で最も舞台が集中するスポットの一つですね。
マンタビMAPにはここで登場するマンガ舞台作品として「ひとひらの恋が降る」、「いいひと。」、「電波の城」が挙げられています。
アニメ作品では、当ブログで扱ってるものを挙げると、「Kanon」「最終兵器彼女」「SHUFFLE!MEMORIES」「生徒会の一存」「センコロール」「DARKER THAN BLACK〜流星の双子〜」「WORKING!!」ですね。

余談ですが、このマンタビMAPには増淵敏之氏(法政大学大学院政策創造研究科教授)も情報提供されているみたいです。

このツアーの特徴としてAR技術を用いたアプリ「Layar」を利用してより巡礼を楽しもうというところ。早速Layarアプリをインストールし起動させてみます。
 
舞台のある方角には黄色いマンタビロゴが現れ、それをタッチするとポップアップが出て情報を提供してくれます。
ちなみにカットを回収できたのは次の1カットだけ。
 
電波の城第2巻P197より



その後、札駅西口モニュメント妙夢へ。生徒会の一存の舞台であることの説明がありました。
何故今回はアニメ舞台情報が入っていないのかを質問してみると、マンガよりも手続きに時間がかかり今回のモニターツアーには間に合わなかったとのこと。
マンガと違い様々なところが権利を持っていて申請手続きが大変みたいですね。将来的にはアニメ舞台の情報もMAPに載せたいとのことで、今後期待ですね。


【札幌テレビ塔


次はテレビ塔へ。義男の空の舞台であり、Layarアプリを使えば義男と一緒に記念撮影ができるとのことでしたが、私のiPhoneでは上手く利用することが出来ず。まだアプリに技術的改良が必要だったようですね。

スタッフのiPadも位置情報がズレて義男が表示されてしまっています。


ここでは「僕等がいた」「うしおととら」「義男の空」が舞台として紹介され、私のブログでは「THE IDOLM@STER」「北へ。(アニメ版近日公開)」「最終兵器彼女」「センコロール」「DARKER THAN BLACK〜流星の双子〜」を紹介しています。
回収したカットは次の2カット
 
「義男の空」より
 
うしおととら」より



幌平橋


途中、4プラや狸小路を華麗にスルーして幌平橋へ。(ここら辺近くをバスで通るだけで流してしまって巡礼客はどう思うんだろう。探訪者的には論外なのですが。)
ちなみに4プラには「最終兵器彼女」、狸小路には「ベイビーブルー」があるみたいですね。当ブログでは「DARKER THAN BLACK〜流星の双子〜」「君に届け」ですね。



幌平橋は「義男の空」の舞台。実際に作者の方に解説してもらいましたが、現在の幌平橋ではなく、作品時代設定当時の昔の幌平橋がモデルらしいです。
どうしてここを舞台にしたのか、どのようなストーリー展開があった舞台なのかを原作者が解説してくれたので個人的には楽しめました。ガイドがあると、知らない作品かつ舞台消失物件でもアリかなとも思わされました。


このあと「チャンネルはそのまま」舞台のHTB前を通過して終了。記事にしてみると実際に回った舞台はたったのこれだけです。しかし、マンガ制作過程であったり舞台についての解説があったため十分に楽しめましたね。
この手のツアーで重要なのは、作品・舞台に纏わる特別な情報ではないでしょうか?漫画家や元出版会社の方のリアルなお話が聞けるのは非常に貴重ですから。
もしこの企画がマンガだけでなくアニメ作品まで解説付きで手掛けられるようになればかなり魅力的なものとなる気がします。
今回のモニターツアーで改善点を洗い出して本格始動に向けより良いものへと改良していってほしいですね。私も全力で応援させていただきます。



こちらの資料はモニターツアー用のものですが、マンタビMAPは札幌市内20か所で無料配布しています。詳細は公式HPからどうぞ。


撮影日:2011年11月19日